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栃楢日記

tochinara.exblog.jp
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ご無沙汰しております

最終更新日から3年経ちました。
今でもこのブログを訪ねてくださる方がいると知り、一日も早く更新できればと思っていましたが、Facebook中心の生活になり、こちらはずっと放置したままでした。

トチが亡くなってから6年が経ちました。
先月、動物霊園の秋季大法要に行ってきました。
お骨はまだ手元にありますが、骨壺に納めきれなかった細かいお骨は共同墓地に入れていただいているのです。
6年経った今でもトチの毛並みの柔らかさや温もりを手が記憶しています。


ナラは推定ではありますが、今年で11歳になりました。元気にしております。
あそぶ姿はまだまだ子どもです。
薄い色の毛をしていますが、それでも白い毛が増えてきたかな、と思う程度にシニアの域に入ってきました。


この栃楢日記とは別に、今年に入って新たなブログを開設しました。
 http://mitomorrow.exblog.jp/
私がまさかの病気になり、その闘病生活を綴ったものです。
一旦闘病生活を終えたものの、ブログは継続しております。
興味のある方はのぞいてやってください。


こちらもナラのことを中心にぼちぼち再開できればと思っています。
時折のぞいていただけると幸いです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
# by tochinara | 2015-12-12 23:02 | みよちん@楢ママ

3年経って・・・

先日、栃の動物霊園の法要に行ってきました。
この10月で、栃が亡くなって3年になります。
あっと言う間の3年、でも、栃のことを決して忘れなかった3年。

3年経って、ひとつ前進できたことがあります。
それは、栃の短い介護記録の写真を整理すること。
当時の写真は見るたびに泣いていたのですが、
いつまでも泣かずに、きちんと受け止められるようになりたい、と
ずっと思っていました。
今、スクラップブッキングの教室にちょくちょく通いながらまとめています。
栃のおかげで幸せな毎日だったこと、
今も楢と一緒で幸せなこと、
何度も振り返られるような、すてきなアルバムにしたいなと思っています。

トッチン、ナラぽん、ずっとずっと大好きだよー。
# by tochinara | 2012-10-31 20:25 | トチ

福島を想う

 被災地視察ツアー(福島~宮城弾丸ツアーとも言うらしい)を終えて、まだまだ頭がいっぱいの私。
考えないといけないこと、考えたいことがたくさんありすぎて・・・でも、見てきたこと、学んできたことは多くの人に伝えていきたい、そんな思いでいっぱいです。

 昨日、帰宅してメールチェックしたら、福島県の行政獣医さんからメールが届いていました。ご自身の御名刺を切らしておられたことのお詫びと福島訪問のお礼の言葉が綴られていました。そして、これからも被災ペットの救護に頑張っていくという力強いお言葉。

 メールを読んで、気がついたら、泣いてしまっていました。

メールが届いた時間を見て・・・先生は、ちゃんと休憩できたのだろうか、私へのメールが先生の昼食時間を削ったりしなかっただろうか・・・


 先生は、まだ先の見えない避難生活をされている(警戒区域に自宅のある)飼い主さんたちに、被災した犬猫たちのストレスの軽減を考慮した上で、気持ちの整理が出来れば所有権を放棄することをうながされています。この仕事がどれほど大変なことか。飼い主さんの心の支えであるはずの動物たちを、飼い主さんたちご自身が守ってあげられない以上、新たな家族に迎えていただくという選択肢も必要になってきます。
しかし、家族同様の犬猫たちを簡単に手放したくない、自宅に帰ることが出来たらまた一緒に暮らしたい、そう思う飼い主さんたちの気持ちも痛いほどわかります。ですが、いつ自宅に帰ることが出来るかまったくわからない状態で、ずっと飼い主さんたちと離れて暮らす動物たちのストレスといったら、どれほど大きいことでしょう。

 人間は、「あと何ヵ月?」「あと何年?」「いつかはわからないけど、いつか必ず」と、未来について希望を持つことが出来ますが、犬猫たちはその瞬間瞬間を生きる動物です。人間のように過去を振り返ったり、未来を想い描くことは出来ません。「今」を生きているのです。

 その「今」を出来る限り苦痛なく、幸せな状態で過ごさせてあげたい。

 きっと、そんな思いで、先生は飼い主さんたちと向き合っておられるのだと思います。



 そんな先生のお人柄を思い出し、つらい思いをされた日々のお話を振り返ると・・・
私は夕食のときまで、主人相手に福島の話をし、泣いてしまうのでした。



 今回のツアーを企画してくださったNPO法人の副理事長の先生がおっしゃっていたことも、頭によみがえってきました。

 「時間がなくて、ゆっくり見て回れなかったと思いますが・・・
 もっと見たいと思われた方は、是非、また足を運んでください」と。


 知人が被災地に旅行に行ったと聞いても、ピンとこなかったのです。
東日本大震災の被害とは無縁の地域に住んでいる私が、まだ避難生活を余儀なくされている方たちが暮らしておられる、まさにその地域で、美味しいものを食べて、あそんで・・・なんて、本当にそんなこと出来るんだろうか、と。でも、今回のツアーに参加して、福島に行って、福島で「食べる」「泊まる」「楽しむ」ことも、復興支援になるんだな、と自分で行ってみて実感できました。

 

 またいつ行けるかはわからないけれど、またいつか福島に行きたい。

 そう思わせてくださった、先生からのメールに感謝します。
# by tochinara | 2012-03-09 22:16 | 動物福祉

被災地を訪ねて②

 二日目は仙台市動物管理センターと宮城県動物愛護センターにお邪魔しました。

 仙台市のセンターは改築されたこともあってか、施設そのものは陽射しが差し込んで明るく開放感があり、スペースもゆったりしていて、同じ政令指定都市でも神戸市とは全然違いました。
被災動物の救護活動をボランティア団体の協力を得ておこなっておられますが、震災後しばらくは譲渡希望者が多かったものの、ここ最近は希望者が減り、いまだ新しい飼い主の見つからない犬がたくさんいました。

 宮城県動物愛護センターは被災動物保護センターとしての役割を果たし、やはりボランティアの協力を得て救護活動を続けてこられましたが、保護犬も減ってきたことから、震災から一年経った今月で被災動物保護センターを閉所されます。
今回のボランティアとの協働による救護活動をきっかけとして、日常の動物愛護センターでの愛護業務でも協力体制を築いていけたら…と担当の方がおっしゃっていました。
保護センターが閉所されたからといって救護活動が終わるわけではなく、地道な活動はこれからも続いていきます。
やはり福島県をはじめ、どこの施設も継続した支援が必要なのです。


個人で出来ること、団体で出来ること、じっくり考えていきたいと思います。
# by tochinara | 2012-03-09 22:11 | 動物福祉

被災地を訪ねて

 3月6日、7日とわずか2日間ではありますが、東日本大震災の被災動物救護活動のことを学ぶために被災地入りしました。このツアーは、実際に現場を見て現場から学び、今後どのような支援が出来るのかを考えていくことを趣旨に、新日本カレンダー株式会社様の多大なご支援のもとに参加させていただくことが出来ました。

 朝の9時20分に東京駅集合・・・ということで、当日の朝は4時起き。最寄駅から電車で新大阪に向かう予定でしたが、主人が車で新大阪駅まで送ってくれることに。

 私が留守をするときは楢がなかなか食餌を食べないことが多いので、夜は主人がささみを湯がいて食べさせてくれたようです。主人が送ってくれたメールの画像を見て、自分の家の犬がたまらなく愛おしくなりました。



 一日目の6日は、いわき市のアクアマリンふくしまと、三春町の第二シェルター(福島県動物救護本部)の視察にうかがいました。アクアマリンふくしまでは展示動物の救護活動についてお話を聞いて、日本動物園水族館協会の方々が海獣たちの避難のためにどれほどがんばってこられたかを知ることが出来ました。



 えっと、私、このアクアマリンふくしまの館内で迷子になり・・・
 バスの集合時間に遅れました・・・みなさん、ごめんなさい・・・




 三春の第二シェルターは、パチンコ屋さんの跡地に建てられ、昨年10月開所。飯野にある第一シェルターには今回は立ち寄る時間がなく(かなりタイトなスケジュールでございます)、今回は第二シェルターのみの視察となりました。ここで保護されている犬猫の7~8割は飼い主さんが判明している動物です。飼い主さんがいながらなぜシェルターにいるのか?それはその犬猫たちが警戒区域で保護された動物であり、その飼い主さんたちは警戒区域の自宅には帰ることができないため、避難所や仮設住宅の生活では犬猫をこれまでどおり飼うことが出来ないからなのです。

 義援金や物資の支援がありながらも、いつまで続くか先の見えない救護活動。ご自身も被災者でありながら、物言えぬ動物たちのために、懸命に救護活動に従事される地元の獣医さんや県の職員の方々の叫びは悲痛でした。

 原発事故による風評被害から、ひっきりなしにかかってくる誹謗中傷の電話の嵐。仕事をしたくても、そんな電話の対応のために時間がどんどん吸い取られていく。これまでの現場でのご苦労を思うと、頭が下がります。




 「福島のことを忘れないでください!」




 獣医さんたちの叫びを、私は地元に持ち帰りたいと思います。

 そして、これまでどおり、福島県動物救護本部への支援を続けていきたいと思いました。
# by tochinara | 2012-03-09 22:08 | 動物福祉