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栃楢日記

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センターの譲渡犬たち

私がボランティアに行っている神戸市動物管理センターの譲渡対象待機犬を少し紹介したいと思います。私は週に3回、この子たちのお世話にセンターに通っています。犬舎清掃、給餌、散歩、トリミング、洗濯・・・などなど毎日することが山ほどあります。

迷子になったまま飼い主にうまく探してもらえなかったり、飼い主に放棄された犬たちは、このままセンターで新しい飼い主さんとのご縁を待つのです。明日は譲渡会の日。ひとつでも多くのご縁がつながりますように・・・!


現在、センターにいる子犬たち。不妊手術をしていなかった犬から生まれ、1ヶ月半齢のときにセンターにやってきました。現在5ヶ月齢です。

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     彼女の名は「スコッピ」。姉妹の中で、一番早く「オスワリ」を覚えました。


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       あそんでいても名前を呼ぶと、元気に駆けてきます。呼び戻しもバッチリ!



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 彼女の名は「カルーア」。トライやるウィークで職業体験に来た、中学生の女の子が名づけ親です。

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         「ねぇねぇ、もうあそばないの~?」 「あたし、もう疲れた~」


子犬の社会化にとって大事な時期を、センターで過ごすことになった彼女たち。センターに子犬を求めて来る人の多くが口にされます、「もっと小さな子犬がほしい」と。でもね・・・小さな時期なんてあっという間なんですよ。大きくなってから共に過ごす時間のほうが、ずっとずっと長いんですよ。彼女たちの兄弟姉妹は、もっと早くにもらわれていきました。これまで何度かお声もかかったのですが・・・「どれくらい大きくなるのかわからない・・・」と悩む方もたくさんいました。
雑種の子は、大きくなってみないと、わからないんです。


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 引っ越し先に一緒に連れて行ってもられなかった「ナナ」(2歳・♀)。
体重22キロで力も強く、散歩中に犬を見て興奮すると引っ張りますが(犬が苦手です)、それ以外はヒールポジションで歩くことを覚えてきました。職員やボランティアが基本的なしつけを行っています。「イージーウォークハーネス」という、引っ張り防止効果のあるハーネスを使ってお散歩することもあります。
犬は苦手だけど、人は大好き!!


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  迷子のままお家に帰ることができなかった「リュウ」(推定2歳・♂)。
早くお散歩に行きたくて、リードをつけようとすると飛びつくんです。目下のところ、飛びつかないように練習中。でも、いざお散歩に出るととても落ち着いて歩きます。立ち止まったら「オスワリ」。「ねえ、おばちゃん、ご褒美持ってる??」




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 コーギーの「コータロー」(推定3歳・♂)。一度彼はお試しに出たのですが、夜鳴きをするという理由で返還されました。再び温かいご家庭とのご縁を待っています。犬は苦手ですが、人は大好き。散歩のときにセンターのドッグランでボール投げをするのが日課となっています。思う存分体を動かしてエネルギーを発散させると、退屈吠えは防げます。


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     「持って来たよ~」       「もう1回投げてよ~。ちゃんと取りに行くからさぁ~」

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     「ふんがっ・・・ふんがっ・・・」  コーちゃん、明日もボール投げしようね。



 神戸市動物管理センターでは毎週水曜日に譲渡会を開催しています。事前に書類申請をして家庭訪問を終えた方に譲渡講習会を受講していただき、犬を選んでいただきます。申請がまだの方でも犬の見学をしていただくことができます。見学は水曜日に限らず、平日(10時から15時)・土日祝(10時から11時半)に来ていただくこともできます。
 これから犬をご家庭に迎えようと思われている方々には、このような施設から犬を譲り受けることも手段として考えていただければと思います。
 雑種だけでなく純血種もいますが、血統書はありません。出処もわかりません。しかし、犬の価値や純血種の質は出処で決まるのではありません。飼い主の関わり方・育て方で決まるのです。どこのブランドかにこだわらず、犬を「犬として」迎えていただける方に多く足を運んでいただきたいと思います。
 
 また、センターでは、譲渡対象待機犬のお世話をするボランティアも随時募集しています。是非一度、犬たちに会いに来て下さい!
by tochinara | 2006-11-14 21:08 | シェルターワーク